株式会社 大津屋さま
お市の方をイメージしたコンシェルジュ制服を作りました。

チーム名 | 株式会社 大津屋 |
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地域 | 福井県 |
セット内容 | 二部式着物、飾り帯、草履 |
制作日数 | デザイン決定後約2ヶ月(別途 仮仮縫い期間約4ヶ月) |
2016年4月28日JR福井駅西口にオープンする『ハピリン』内の福井市観光物産館『福福館(ふくぶくかん)』で観光案内を行うコンシェルジュが着用する、着物タイプの制服を作りたいとご相談いただきました。
衣装のデザインは、福井にゆかりのある「お市の方(織田信長の妹で柴田勝家の妻)」を想起しています。
お市の方がいらした安土桃山時代は、小袖(身八ツ口の無い着物)が主流の時代。
当時の資料を元に着方を研究しつつ、実際にコンシェルジュの作業をしても邪魔にならないよう開発したフルオーダー衣装です。
フルオーダーのため、まず仮仮縫いで『衣装の形』の確認をしました。
※仮仮縫いの生地は本番生地とは異なります。
当初は、時代考証から形を忠実に再現するため着流しでご提案しました。
最初は、時代衣装を忠実に再現するため着流しでご提案しました。
打ち合わせのなかで、毎日着る制服としての『着やすさ』や、作業をする中での『動きやすさ』を重視した衣装へ形を変えていきました。
最終デザインは『二部式』(上下に分かれた着物のこと)のスタイルに変更しました。
また、お仕事で必要な携帯が入れられるポケットや、ワンタッチで着られて着崩れない工夫も考えました。
衣装に使用した生地もオリジナルでプリント制作しました。
大津屋さまから、仁愛女子短期大学(福井)の学生さんに福井県の特産品にちなんだモチーフでのテキスタイルデザインを依頼されました。
生地は優しいピンクの地色にカラフルな紋がレイアウトされています。コシヒカリの稲穂や漆器のお椀、眼鏡枠や越前がに、恐竜などがモチーフの紋は『福福館(ふくぶくかん)』を中心に縁(円)が広がっていくさまを表しています。
衣装の打合せにもずっと関わられたコンシェルジュさん。ゆったりとした福井弁で応対する姿からは、衣装も含めて福井を味わってほしい、おもてなししたいという熱い想いが伝わってきます。